お知らせ
2025/11/12
来たり給え 我らの主よ
主を待ち続ける民に
(讃美歌21 241)
イエス・キリストの誕生を待ち望む待降節、アドヴェントを迎えました。
私たちはお祝い事をする前にはさまざまな準備をします。部屋をきれいにしたり、ご馳走を準備したり、プログラムを考えたり、しかし、最も大切なことは心の準備ではないでしょうか。アドヴェントはクリスマスの準備をする期間です。改めてイエス・キリストの誕生の意味はなんであるかを考える時でもあります。
イエス・キリストは、人間を愛し、人々の罪を自分の身に受けて十字架にかかって死に、3日目に復活して、私たちを罪から解放してくださり、私たちを今も愛し、支え、共に歩んでくださっています。キリスト者はこのイエス・キリストの歩にならい、日々感謝をもってお互いを想い合い、慈しみあって生きてきました。
しかし、現実の社会の様相はお互いに愛し合うどころか、戦闘と殺戮は止まることなく、人間の尊厳は踏みにじられ、命の輝きは消えかかっています。このような現実は目に見えることもありますが、目に見えない形でも起こっています。この大きな試練に向き合うには志を同じくする者達が手を取り合って、力を合わせて向き合っていかなければなりません。その力はイエス・キリストに繋がってこそ確かなものとなります。
私たちには、今、希望の息吹が必要です。一人ひとりの心の片隅に、クリスマスの意味を受け入れる場所をつくって、孤独と絶望の暗闇に光がさすように、イエス・キリストの愛がすべての人々に届くことを確信して、クリスマスを待ちましょう。
平和をつくりだす主を待ち望みましょう。
2025年 アドヴェント
理事長 遠藤久江