愛恵福祉支援財団の支援事業について、
近年の取り組みの実績と、資金助成を受けた団体の報告を紹介します。
愛恵福祉支援財団の支援事業の実績をご紹介します。
当財団は先駆的、開拓的な社会福祉活動に取り組んでいる事業や団体に対して、また、社会福祉の担い手の育成にかかわる事業に対して資金助成を行いました。
本財団設立以降毎年、新しい社会福祉のニーズへ対応しようとする事業、また事業をよりニーズに沿って継続するために活動している団体に1件あたり20万円を限度に助成している。また、緊急的な特別支援を実施する場合もある。
一般助成
123団体 /
総額 21,202,745円
当財団の助成事業は社会福祉事業(福祉施設の運営、福祉活動(①子どもたちの健全な育成②地域コミュニティの活性化、③社会的弱者に対する活動、④コロナ禍、被災などで見えてきた課題に対する活動、⑤国内における国際的活動など)を行う民間の団体が必要とする設備、備品類に対し助成します。
助成金交付事業はこちらから
一般助成
122団体 /
総額 21,994,620円
社会福祉サービスの対象は広い範囲に及び、内容も多様さを増しております。
当財団の助成額は大きくありませんが、細かなニーズに対応し、社会福祉サービスの潤滑性を高めることに寄与したいと願って実施して来ました。対象を広げ、望むところに時宜にかなって届くよう内容を深めて助成して参ります。
助成金交付事業はこちらから
一般助成
88団体 /
総額 14,682,890円
各種社会福祉サービスがよりよく進められるように、施設等事業の活動を支援することを目的とし、社会福祉法人及び特定非営利法人、任意団体等が実施している福祉事業のうち、比較的小規模な施設の事業充実のため、また障害がい者支援等で財政的な裏付けの少ない先駆的な試みや開拓的な事業活動に対し助成。
助成金交付事業はこちらから
緊急助成
60名 /
総額 18,000,000円
新型コロナウィルス感染拡大に伴う経済的に困窮している学生へ
公益財団法人愛恵福祉支援財団は社会福祉を学び、新型コロナウィルス感染拡大による影響を受けて生活に困窮をきたしているが、他から支援を受けることが困難な学生に対して、社会福祉を学ぶ志しを全うすることができるように支援を実施した。
助成対象 社会福祉を学んでいる学部3年生・4年生
助成金額 一人30万円(1カ月50,000円×6か月分)
一般助成
51団体 /
総額 9,436,250円
各種社会福祉サービスがよりよく進められるように、施設等事業の活動を支援することを目的とし、社会福祉法人及び特定非営利法人、任意団体等が実施している福祉事業のうち、比較的小規模な施設の事業充実のため、また障害がい者支援等で財政的な裏付けの少ない先駆的な試みや開拓的な事業活動に対し助成。
緊急助成
57団体 /
総額 23,632,763円
新型コロナウィルス感染拡大による影響を受けて、緊急な対応を迫られている国内外の地域活動や社会福祉活動に対して、1事業50万円を限度として7~10月まで毎月実施した。
島根
NPOコミュニテイ益田
作業台が新品のステンレス製に
鉄製の腐食した作業台から新品のステンレス製のものになりました。
これまで掃除の際や行き交う際に腐食した箇所で怪我をしないかと心配でした。
コンビニ仕様の狭い場所で 50 食の弁当を作り販売しています。
利用者さんに喜んでいただける工賃の向上を約束します。
佐賀
社会福祉法人 幸生会 いまりの里
電気牧柵器を果樹園周辺に設置
電気牧柵器を果樹園周辺に設置し、害獣(イノシシ)の侵入を防止することが出来ました。
例年害獣の被害が頻繁に生起し、農作物の被害対策に苦慮していましたが、設置のおかげで被害を未然に防止できました。果樹園、農園の発展に役立てたいと思います。
宮城
一般社団法人 シャロームいしのまき
空気清浄機で安心
コロナウイルス・オミクロン株の猛威は石巻地区にも罹患者を増やしております。
例年にない寒波が押し寄せて換気のできにくい中、助成いただいた空気清浄機は毎日フル稼働で使用しています。おかげさまで心配なく快適な作業を続けられております。シュレッダーは機密文書、計算書類等の処理に毎日使用しています。
助成金申請にたいしご理解いただき本当にありがとうございます。
東京
ばぁばら
急速冷凍庫で喜び
食料品などの支援物資が増えていますが冷凍庫がなかったので、使用日や配布日までの保管が大変で、イレギュラーに自転車を飛ばしたり、泣く泣く辞退したり残念なこともありました。助成を決定していただき急速冷凍庫を購入することができシングル子育て家族には手早く食卓に出せるフードバンクからの冷凍食品などが配布でき、喜ばれています。
海外
スリランカ (他:タイ、インド、バングラディシュ、モザンビーク)
コロナ禍における緊急支援~海外にも~
コロナ禍に明け暮れた2020年、財団の主要事業である海外研修は中止となりました。
国内外の医療機関はもとより、社会福祉団体は感染防止対応と事業の変更や修正に直面しました。愛恵は一般助成とは別に、社会福祉団体、なかでも公的財源の獲得が困難な社会福祉団体の環境設備や人材確保の必要性に対応するべく、2020年7月から10月までの4か月間、緊急助成事業を実施し、審査月の下旬には助成金を振り込む支援を行いました。緊急助成は合計57団体に2300万円が提供されました。
助成先は、支援開始当初の7月は社会福祉法人等が多く、直接接触を回避するコミュニケーション手段としてのタブレット端末や感染防止用の環境設備機器が多く、これらの手段を通じて利用者の孤立を防ぎ日常のかかわりを継続する現場の様子と緊急度が感じられました。
また、感染防止に配慮し密度を回避する移送車両の購入や運転者・介助者の増員安、全性確保の設備機器、アルバイト要員への補助も必要とされました。感染拡大防止の対応に細心の注意が求められると同時に、利用者の精神保健状態の安定も事業所の大きな課題であるとの認識に立ち、事業の継続は必須であるとの声が聴かれました。
事業分野と対象は多岐にわたり、内外の障碍者、子ども、高齢者が含まれています。9月以降の申請には、国内外のNGOの申請も見られました。
日本国内と外国に拠点を置く組織では、それまで獲得してきた助成金提供組織の撤退による事業運営費の減少、食料と輸送費の不足、団体の活動維持・継続に伴う財源の枯渇を補うための経済的支援が求められました。
また、児童自立支援施設では、利用者の精神保健状態の危機を予測し、施設を巣立った前利用者の施設再利用に備えた家屋や家賃確保が必要とされました。子ども、障碍者、高齢者施設を含む多くの団体で、感染防止に必要な機器や衛生用品、衣類や食糧を補う支援が必要とされました。
国外支援の提供先には、タイ、インド、バングラデシュ、スリランカ、モザンビークの活動団体が含まれています。以下、スリランカのコロンボにおける高齢者と地域障害者活動組織への支援の報告写真を紹介します。
プログラム開始:キャンドル灯火の儀式
(2020年12月19日)
食糧と感染防止用品の配給:配給品のバッグを受け取る住民
社会福祉の実践分野のリーダーとしての人材養成を目的として、国内の大学院で社会福祉学等を学ぶ学生に授業料相当額の奨学金を給付する。社会福祉専門職を養成している19の大学院を選定し、応募の機会を提供している。
給付年額100万円以内(条件付)
2年間
ペイン記念奨学金事業を開始した2014年度から2022年度まで、計33名に1年ないし2年間の授業料を給付した。
国際的な視野に立った支援として、アジアの社会福祉の担い手の育成を支援する。
2021年度~2023年度
「カンボジア専門ソーシャルワーカー協会」支援
各年度3,000千円
カンボジアのソーシャルワーカーが専門職として社会的承認を得られるように、専門職集団としての組織を強化し、研修活動等を支援している。
2022年度~2024年度
「バングデッシュのスクールソーシャルワーク事業」への支援
各年度3,000千円
貧困家庭の中高生に対する就学支援のために、ソーシャルワーカーが中心になって社会資源のネットワークの構築をおこなう試験的な事業を支援している。
わが国の社会福祉制度において国際的な水準から見て、より積極的に取り組まなければならないと思われる事業または活動を支援する。
2022年度
「子どもアドボカシーシステムに関する拠点形成と
国際共同支援体制の構築」
総額8,000千円
子どもの権利擁護として特に重視されなければならないインケアユース(社会的養護にある児童)が自分希望や意見を述べて、自分の人生を創造していく機会を保障するシステムを構築し、児童福祉の専門職として力をつけていく取り組みを支援している。